top of page
shoseidoygn
2024年3月31日読了時間: 2分
イングリッシュマフィン(具なし)|波多江幸広
昼ごはんに何か食べようと思ったけど、 パンしかない。 冷蔵庫には何もない。調味料しかない。 具と言えるようなものが。 「「何もない!」」 そのパンは、白い粉のふいたイングリッシュマフィンで、具を挟んでよと、切れ込みがむなしく入っていた。 仕方がないから。パンだけをかじる。...
閲覧数:67回0件のコメント
shoseidoygn
2024年3月31日読了時間: 2分
夜は光とおしゃべりをする|にちようだな
ここ数年、外にいる時は夜が多くなりました。歩いていても自転車や電車に揺られていても、暗くなってからの空気のほうが気楽です。すっかりなじんでしまったので、仕事の都合も夜に合わせるようになりました。 夜は怖い時もあるけれど、意外なタイミングで人を親密にします。昼だったら人の波に...
閲覧数:48回0件のコメント
shoseidoygn
2024年3月31日読了時間: 3分
声で始まる日常|hamapito
私の日常は「声」から始まる。 目を覚ました瞬間に漏れる声。まだ寝ていたいと頭で呟く声。「んー」と隣から聞こえる声。自分の声も誰かの声も朝は柔らかく響く。だからだろうか、アラーム音よりも声で起こされた方が起きられるのは。 実家で暮らしていた頃、私を起こすのは母だった。目覚まし...
閲覧数:13回0件のコメント
shoseidoygn
2024年3月31日読了時間: 3分
上澄みをすくって|あやこあにぃ
「日常」とは、不穏と平穏をかきまぜて、その上澄みをすくったものだと最近思う。 平穏だけが続くものでもないし、慣れれば不穏も日常になる。 2023年の年末、突然病気を宣告された。「指定難病」というやつである。 持病のアレルギーがいっこうに治らないなあと思いながら大学病院に行っ...
閲覧数:8回0件のコメント
shoseidoygn
2024年3月31日読了時間: 3分
日常に「根付く」「生きる」「手放す」|しもじま
多肉植物を買ったら、エアプランツがおまけで付いてきた。 多肉植物とは、めちゃくちゃざっくり言えば花と草とサボテンを足して2で割ったような植物。 エアプランツは「エア」と付くだけあって、植物なのに風の中で生きてるようなふわふわした草。 …と思ってました。 お迎えするまでは。...
閲覧数:7回0件のコメント
shoseidoygn
2024年3月31日読了時間: 3分
二度寝|ほのかに かおる
朝七時半に起床。小学三年生の子を起こして衣服を用意、朝食に海苔で巻いた塩むすびを急いでこしらえる。子の水筒に冷水を入れ、食べ終わった子の歯に海苔がついてないか、鼻に鼻くそ、目に目やにがついたままになってないか自分でチェックさせ私も一応チェック、最後に子が金魚にエサをあげ八時...
閲覧数:8回0件のコメント
shoseidoygn
2024年3月31日読了時間: 3分
愛してあげたい時間|カワナ
「いってきます」 「いってらっしゃい」 とカーポートで母と言い合い、それぞれの車に乗りこむ。こうして、私の通勤時間が始まる。 私は片道40分程かけて車で通勤している。 運転中は何をできる訳でもないけれど、運転しながら、ふんわりと考え事をしたり、ふと思い出したり、ハンドルを握...
閲覧数:0回0件のコメント
shoseidoygn
2024年3月31日読了時間: 3分
猫、大脱走|星崎いくよ
彼岸の入りで、お墓に祖父と祖母を迎えに行った。母が花を生けて、私が不器用ながら線香にライターで火をつけて、別家、本家とお墓に線香をあげた。最後に、うちのお墓に線香をあげて、猫と旦那と、姪と甥、そしてSnowManが元気で笑顔で過ごせるようにお願いした。...
閲覧数:6回0件のコメント
shoseidoygn
2024年3月31日読了時間: 3分
チャレンジ|ちょんまげネコ
有名になって、お金をがっぽり稼げる人になる! 少し前まで私の頭の中には常にそんな欲求があった。自分はあれがダメ、こうだからダメなんてダメだしをし続け、自己肯定感が海よりも低くなったからこそ生まれた願望。 それは、嘲笑うかのように何をしても叶うことはない。現実と理想を比べて落...
閲覧数:0回0件のコメント
shoseidoygn
2024年3月31日読了時間: 3分
空っぽの瓶、私と私の狭間で|なりー
「母の私」の朝は忙しない。 朝日とともに活動を開始する息子が、私の目覚まし時計。息子の渾身ののしかかりで身体を起こし、まだ頭がぱきっとしないまま冷凍ご飯や作り置きしたおかずを温め、食卓の用意をする。その間、おむつを替え、着替えをし、「ばななぁ」と短い腕を目一杯に伸ばしてせが...
閲覧数:2回0件のコメント
shoseidoygn
2023年9月24日読了時間: 3分
みんな、ではなく。だれか、の心に残る一文を。|hamapito
九回裏、点差は九点。ヒットはわずか二本。チームの誰もホームベースは踏んでいない。午後四時を過ぎて始まった、この日最後の試合もあとアウト三つで終わり。野球は最後までわからない。とはいえ、強豪校同士の対戦で、この一回で追いつくのは難しいだろう。せめて一点でも取ってほしい。中央席...
閲覧数:9回0件のコメント
shoseidoygn
2023年9月24日読了時間: 3分
捨てたと思っていたら|にちようだな
利き手というものがあると知ったのは、小学校に上がる少し前だった。知ったというよりも、他の人と使っている手が違うことに気がついたという表現が正しいかもしれない。 利き手を知るまでは、色鉛筆やスプーンを握る手が決まっているとは思っていなかった。歩くときに先に出す足を決めていない...
閲覧数:6回0件のコメント
shoseidoygn
2023年9月24日読了時間: 3分
いつもそこにあるけれど|ちょんまげネコ
ティッシュを捨てた。 お昼時、ナポリタンを食べたら口の周りがソースでベトベトになったから、ティッシュで拭いてくしゃくしゃにして捨てた。 何気ないいつもの行動。 はて、私は今まで一体、何枚ティッシュを捨ててきただろう。 飲み物を零した時、服を汚した時、鼻をかむ時。...
閲覧数:4回0件のコメント
shoseidoygn
2023年5月5日読了時間: 2分
生きているのを忘れる時、とても生きている|にちようだな
本が大好きです。ただ、本を読んでいる時に「生きてる」と感じるかというと、そうでもありません。 本を読んでいる間は、どちらかというと本の方が生き生きしています。文字がいったりきたりして、景色や人になったり、音が出たり、匂いや味がしたり、そしてページがめくれたり。...
閲覧数:6回0件のコメント
shoseidoygn
2023年5月5日読了時間: 2分
おかえり! 誰だ? そしてなぜ……|にちようだな
予想しない出来事が起きた時。何かのギャップがあった時。そんな時に、私は生きていると感じます。 たとえば、食べた時に思わぬ味がしたり、意外な光景を見たり、足を滑らせたり、重なった音に驚いたり(声だけの曲と、声のない曲を重ねて聴くのが好きです)。...
閲覧数:2回0件のコメント
shoseidoygn
2023年5月5日読了時間: 2分
孤独を食べる|永都
「生きることは食べること」。 テーマ『生きてるって感じること』から浮かんだのは標語のような、どこかで聞いた一文だった。 母のつくった料理を食す。 「おいしい」の一言は大切にしていた。加えてどう「おいしい」かもできるだけ毎度、異なる一言で伝えるよう努める。...
閲覧数:1回0件のコメント
bottom of page